私が茶道を始めたきっかけ
私は、小学校2年生の時に茶道を始めました。理由は「わんぱくすぎるから」。生傷の絶えない私を見かねた父が、近所の茶道教室に連れて行ってくれたのが始まりでした。
甘いものが苦手で、お茶菓子が食べられず食べられるのは上生菓子だけ。。というなんとも贅沢な子供でした。(笑)
他の子はお菓子目当てで通っていたので、上級生になると次々と脱落していきましたが、小学生ながら奥深い世界に引き込まれていきました。
お茶のお点前(お茶を点てること)は、習得できるまで何度も同じお点前を繰り返すので、一見単純に見えます。簡単そうな動きですが、邪念があるとすぐに間違えてしまいます。逆に、体に染み付く動作でもあって、転勤で2年ほどブランクがあったあと、久しぶりのお点前を緊張しながらも無心で行うと間違えることなく終えることができました。
何も考えず一点に集中する。頭の中を一度空っぽにして取り組むことで雑念無くお点前をすることができ、終わった後もすっきりとした気持ちになれます。なので、テスト前などはあえて茶道に行って精神統一をしていました。
そんな風に書くと、どんな子供だったん!?と思われてしまいそうですが、お兄ちゃんについて行って同じく小学校2年生から始めた柔道は、上級生に投げ飛ばされる日々に涙が枯れ果て1年で辞めました。小学校1年生から始めた書道は長続きはしたものの上達はせず、未だに筆は苦手です。そして、茶の湯を極めるためにと高校になって一念発起して始めた華道は先生の教え(華道のしきたり)が自分の美的センスから外れているといういちゃもんにも近い理由で、2ヶ月で辞めました。。。
同じ「道」がつくものでもこれだけ差があるので、一つがうまくいかないから、全てがダメということではなく、色々と取り組んでみて新しい世界に足を踏み入れてみるのも面白いかもしれません。
幸い、茶道は年をとっても始めやすい習い事です。趣味の一つにしてみては?