お茶席といえば、着物がつきものです。お茶席の待合室ではいつも着物を褒めあう会話が飛び交っています。季節や茶席に合わせて着物や帯の種類も違ってきます。
『そんなにたくさんの着物なんて持ってないからできないわ。それに着付けもできないし。』
そんな諦めの声が聞こえてきそうですが、大丈夫!
お稽古に毎回着物を着てくる人はほとんどいません。大体が私服でスカートをはいています。足元は、足袋に似せた白色のソックスを履いています。
夏場はさらりと着れる浴衣をきてお稽古に来る方もいます。私も夏場は浴衣を着て行きますが、お稽古やお茶会では正座をしたまま移動したり、座っている方向を変えたりすることがよくありますが、着物を着ていると可動範囲が格段に狭くなったり、洋服にはない袂があったりするので、お茶会であたふたしないようにたまには感覚を取り戻しておくことも大事です。
浴衣の着付けくらいなら本を見ながら簡単にマスターすることができますし、お稽古に来ていく浴衣はデザインなどはそんなに意識しなくても大丈夫!
お茶席の時は、着付けができる方が多いので着付けをお願いしていました。
夏には一重の涼しげな着物や帯にしてみたり、周りに涼しく見せる心遣いももちろん大切ですが、そのために沢山用意する必要はありません。ちなみに私は無地の訪問着一枚しか持っていません。
タンスの奥底に眠る着物や、お母さんやおばあちゃんの着物でも大丈夫。周りの素敵な女性たちが、ありとあらゆる褒め言葉で、あなたの着物姿を褒めてくれるに違いありません。(笑)