茶道と聞いて真っ先に思い浮かべるのが千利休だと思います。
実は、茶道そのものは利休が生み出したものではなく、千利休以前にも幾つかの流派が存在し、千利休にも師がいました。千利休の死後、弟子たちがまたたくさんの流派を確立しています。
しかし、どの流派をとっても実はそんなに大きな違いがありません。お点前の中のちょっとした違いやお道具の扱いが違う程度なので、そんなに気にする必要もないように思えますが、せっかく始めるのであれば長く続けていただきたいので、引越などで違う土地に行った時にも比較的継続しやすい三千家を選ばれるといいのではないでしょうか。
三千家
三千家とは
- 武者小路千家(むしゃのこうじせんけ)
- 表千家(おもてせんけ)
- 裏千家(うらせんけ)
です。
私は、小学校2年生の時に茶道を始めているので、もちろん流派を選ぶことなどなく、近所の先生のところへお邪魔し、以来、引越や転勤先でもその土地土地で先生を見つけてお稽古をしていました。流派の違いも重要かもしれませんが、先生によって教え方も違えば教えてくれるポイントも違います。
ある先生は私に茶道の楽しさを教えてくれましたし、またある先生はお点前をする際の指先の動き一つまで細かく教えてくださり、それが日常生活の身のこなしの美しさや他人への配慮などにつながっています。
ですので、茶道を始めようと思った時に大切なのは流派の違いよりも、ご自身が長く続けていける環境を探すこと、つまり素敵な先生を探すことが重要だと私は考えています。
各教室で体験などもさせてもらえると思うので、教室の雰囲気や先生の雰囲気などを見て気軽に始めてみてください。どんな選択をされてもきっと、そこには多くの学びがあるに違いありません。