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変わったお点前

茶道のお手前は本当に様々。ここでは変わったお手前を紹介しますね。

「立礼」

椅子に座ってお手前を披露する「立礼」は私の好きな茶道のお手前の一つでもあります。だって、正座をしなくていいので足がしびれす、何杯でもお茶を点てることができますからね(笑)。

立礼は棚と椅子を使って行うお手前で、野点(外でお茶を点てること)で使われることも多いです。畳がなくてもいいことと、お客様も椅子に腰掛けてお茶を飲むことができるので気軽にいただくことができるお点前なのではないでしょうか。点てる側と御釡や水差し、などの配置や扱いがガラリと変わるのでやりがいのある点前です。

ほかにも面白いお点前があります。

「茶通箱」

「茶通箱」は、桐箱に入ったなつめとお茶入れにそれぞれ違ったお抹茶が入っています。これは亭主(お茶を点てる人)が用意したお茶とお客様がお持たせとして持ってこられたお茶が両方味わえるお点前なのです。

お茶を入れる筒のような役割を果たすなつめとお茶入れは塗り物(なつめ)と焼き物(お茶入れ)でそもそも扱いが違うもの同士が桐箱に入っていて、なつめとお茶入れのどちらを扱うかによっても桐箱の扱いが違い、味わいの違うお茶を二服点てるので、とっても長いお点前で先生に「今日は茶通箱のお点前をしましょう」と言われて、嫌がる人の方が多いお点前ですが(笑)

複雑な分、マスターできた時の喜びが大きいので、私は大好きなお手前の一つだと言えます。

「花月」

もう一つ面白いものに「花月」という簡単に言うと茶道を使った遊びのようなものがあります。

竹の札に「松」「月」「一」「二」「三」というふうな文字が刻まれていて、折末(おりすえ)と言われる入れ物の中から札を取り、「お点前をする人」「正客」「お茶を飲む人」などと、一つのお点前の中で役割がどんどん変化していきます。

油断していると自分が取るべき行動を間違えて流れが止まってしまったりすることがあります。なので、私はルールを忘れてしまい楽しむどころか、次、どんな札を引くのかヒヤヒヤしながら過ごしています(笑)。

人数が揃っているときにしかできないお点前なので、月に一度か二ヶ月に一度のペースで行われます。心の底から楽しんでいるのはルールをマスターしている先生だけだと思います

普段扱うことのない札の扱いなど、慣れないルールの連続ですが、札によって流れが左右されるゲームのようなイメージなので、引く札によってはずっとお点前をし続ける人、ずっと飲み続ける人、逆に一度も席を立たず、何もせずに終わる人がいたりもします。

茶道はいろんなレベルに合わせて様々なお点前があるので、やるものも、見るものも飽きることのない魅力があるのではないでしょうか?

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