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お茶菓子の種類と食べ方

茶道でお茶とセットで出されるのがお菓子。お茶菓子を楽しみにお茶席を覗かれる方も少なくないのでは?

お茶菓子の種類

大きく分けるとお茶菓子は二種類に分けることができます。

主に、濃茶と一緒に提供される主菓子(おもがし)と、薄茶と一緒に提供される干菓子です。

主菓子と聞いて真っ先に思い浮かぶのは上生菓子でしょうか?

私の住む金沢では城下町ということもあり茶の湯の文化が深く根付いており、代々続く銘菓の店が軒を連ねています。上生菓子はお店ごとの特徴はもちろんのこと、その季節を感じることができるお花を模ったお菓子や、時期に合わせたお茶菓子(お正月の初釡用の生菓子やお茶会に合わせたもの)など、様々なお菓子が用意されます。

職人のみがなせる洗練された技の数々を目や舌で楽しむことができるほか、お菓子にはそれぞれ情緒ある銘がついているので茶席の会話に花を咲かせます。椿や、あやめなど、お花をモチーフにしたものが多いでしょうか?

菓子職人の話を聞くとお花やお茶についてとても勉強されていることがよくわかり、頭が下がる思いがします。

主菓子は代表的な上生菓子の他に、饅頭や羊羹、きんとんなどボリュームのあるお菓子が使われます。対する干菓子は落雁や金平糖などのお菓子です。落雁にもお花や葉っぱなど季節を感じることができる様々なモチーフのものがあるので、これも楽しみの一つですね。

茶席によっては薄茶で主菓子が提供される場合もありますし、主菓子や干菓子を組み合わせて出される場合もあります。

お茶席では菓子器(塗り物や焼き物の大きな器)に人数分入って出されることが多いですが、一般的の方も入れるお茶席では、懐紙(茶席でお菓子を取り分ける紙)に一人分づつのせて運ばれてくることがほとんどなので、いただき方をそんなに気にしなくても大丈夫!お抹茶が運ばれてくる前に頂いておきましょう!

お抹茶のカフェインが胃を刺激するので、それを和らげるために用意されているとか、お抹茶の苦味を和らげるためなどの意味合いがあるそうです。

菓子器で運ばれてきたら

ちなみに、菓子器で運ばれてきても焦ることはありません。基本的にお茶席で役割がある人は亭主(お茶を点てる人)、半東(亭主のサポートをする人)、お客様側では正客(お茶会における最上位の客)、末客(お詰めともいい、一番最後の席につく人)です。他の方は、隣の方(先にいただく方)の真似をしていれば大丈夫です

お茶の世界は優しい方ばかり。安心して挑みましょう。

和菓子とコーヒー

余談になりますが、金沢にはコーヒーと和菓子を一緒に食べるという独特な文化が定着しています。金沢には茶の湯の文化と合わせて和菓子の文化も定着しています。金沢は“ハイカラさん”が多いので、来客のもてなしとして出されるお茶に変わってコーヒーが定着して行ったんだとか。ちなみに現在では年間のコーヒーの購入額が日本一なのは金沢なんですよ。

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